【SPU攻略】楽天証券 米国株式のおすすめ攻略法と損益分岐点を解説【楽天ポイント】
2022年4月1日より楽天市場のスーパーポイントアッププログラム(以下、SPU)対象に “楽天証券 米国株式” が新登場しました。
<従来> 2022年3月31日までの楽天証券SPU
1ポイント以上を利用して楽天証券で500円分以上の投資信託を購入する
たったこれだけの条件を達成するだけで、SPU+1倍とお得でしたが、最近改悪続きの楽天さん…そう簡単にはSPUを達成させてくれなさそうです。
<2022年4月1日~> 楽天証券SPUはリニューアル(実質改悪)され、以下の2つに分割されました。
- マネーブリッジの設定と当月合計3万円以上のポイント投資(米国株式):+0.5%
- マネーブリッジの設定と当月合計3万円以上のポイント投資(投資信託):+0.5%
“楽天証券 投資信託” + “楽天証券 米国株式” それぞれに30,000円…計60,000円を投資することで、2022年3月31日以前のSPU倍率になるということです。
わかりやすくまとめると、こんな感じです。
投資なんてやっていないよ!という方にとっては痛すぎる改悪です
そこで本記事では “楽天証券 米国株式SPUの損益分岐点と、少しでも安く・リスクを抑えてSPUを達成する方法” を解説していこうと思います。
早く結論を教えてよ!という方もいらっしゃると思いますので、まずは結論から述べていきますね。
- 可能な限り安く!SPU条件を安く達成したい方:債券ETFの『BND』を円貨決済で30,000円以上購入 ⇒ 即売却
- 米国株投資がしたい+SPU条件を達成したい方:買付手数料無料ETF以外の米国株を30,000円以上購入
- 損益分岐点は ①の場合”約120,000円” 、②の場合”約60,000円“となる
なぜこのような結論に至ったのか、順番に解説していきます。
楽天証券 米国株式のSPU達成までの流れ
まずは、楽天証券 米国株式のSPU達成までの流れ確認しましょう。何も考えず米国株式を30,000円分買うだけではSPUの達成条件を満たせずに損してしまいます。
楽天証券 米国株式SPU達成までの流れは、以下の通りです。
- マネーブリッジの設定
- 楽天ポイントコースの設定
- (重要)米国株式 円貨決済のポイント投資設定を行う
- 米国株式を円貨決済で30,000円以上購入する
マネーブリッジの設定
まずはマネーブリッジの設定をしましょう。2022年3月末までの楽天証券SPUを達成していた方は、特に不要です。
楽天銀行と楽天証券、それぞれの口座をお持ちであれば、楽天銀行マネーブリッジの設定から簡単に設定することができますので、まだマネーブリッジの設定をしていない方はやっておきましょう。
楽天銀行のマネーブリッジの設定ページで、最終的にこのような画面になればOKです。
楽天ポイントコースの設定
次には楽天ポイントコースの設定をしましょう。先程のマネーブリッジの設定と同様、2022年3月末までの楽天証券SPUを達成していた方は、特に不要です。
楽天証券ポイント設定よりポイントコースの設定を確認します。
もし「楽天証券ポイントコース」となっている場合は「楽天ポイントコース」へ切り替えましょう。
最終的にこのような画面になっていればOKです。
米国株式 円貨決済のポイント投資設定を行う
従来の楽天証券SPUを達成していた方も、ここからは新しく設定を行う必要が多いところだと思います。
私も気付かずに損してしまうところでした
米国株式の円貨決済時にポイントを利用する設定を行わないと、せっかく30,000円以上米国株式を購入してもSPU達成とならないので注意です。
まずは楽天証券のTOPページに移動して、ログインします(パソコン版の方がわかりやすいのでこちらで説明します)。
画面の右側に「楽天ポイントコース」とあります。赤枠で括った “米国株式 円貨決済” の左に書いてある『P』が黄色になっていない=米国株式 円貨決済のポイント設定がなされていないということになります(下図参照)。
米国株式 円貨決済のポイント設定手順
楽天証券ポイント設定の「ポイント利用設定」を確認し ⇒ 米株株式通常注文(円貨決済)の右側『設定する』をクリックします。
すると、次のような画面になります。
- ポイント利用 ⇒「利用する」
- 利用方法 ⇒ 「毎月の上限:1ポイント以上」
このように設定したら、画面下の『設定する』をクリックします。
私は投資信託・米国株式 円貨決済ともに1ポイントの設定にしています!
楽天証券ポイント設定の「ポイント利用設定」に戻ると、米株株式通常注文(円貨決済)でポイント利用するの設定に変わっていますね。
先程紹介した楽天証券のTOPページの画面右側の「楽天ポイントコース」内の“米国株式 円貨決済” の左に書いてある『P』が黄色になっていれば設定完了です。
米国株式を円貨決済で30,000円以上購入する
ここまで設定が完了したら、米国株式を円貨決済で30,000円以上購入することでSPUの達成条件を満たすことができます。
ここまでの内容は “楽天証券 ポイント投資(米国株式)の始め方” にわかりやすく説明されているので、不備や間違いが無いかしっかり確認しておきましょう。
注意点やおすすめのSPU達成方法については、この後詳しく解説していきますね!
楽天証券 米国株式のSPU達成条件 4つの注意点
次は、楽天証券 米国株式のSPU達成条件の注意点を解説していきます。
- 円貨決済する必要がある(外貨決済はNG)
- 米国株式(積立注文)はSPU判定対象外
- 買付手数料無料のETFはSPU判定対象外
- 買付の際にかかる手数料及び税金は合計金額には算出されない
順番に解説していきますね。
円貨決済する必要がある(外貨決済はNG)
米国株式を購入するには、円貨決済(楽天証券の方で勝手に円⇒ドルに換えて購入する)と外貨決済(直接ドルで購入する)の2つの方法があります。
このうち “円貨決済にて米国株式を購入しないとSPU判定の対象外となってしまいます” 。
どうせそんなにドルを持っていないから、円に換える手間が省けるし、円貨決済の方がいいじゃないか!と思いますが、米国株式を購入しているとドルで配当金が貰えることがあり、貯まった配当金だけで外貨決済を行うことも将来的にはありえます。
しかし、SPU達成条件は外貨決済NGなのでどれだけドルを持っていようとも、 “必ず楽天証券に円⇒ドルに換える(ドル転)手数料を支払う必要がある” というのはちょっと厄介です。
これが手数料で稼ぐ楽天側の狙いですね…
また楽天証券は不定期ですが、為替手数料が通常25銭かかるところ、実質4銭で済むキャッシュバックキャンペーンも行っていますが、このキャンペーンは “外国為替取引(リアルタイム取引・定時取引)で米ドル取引をした方が対象” となるので、米国株式の円貨決済は対象外となります。
手間はかかりますが、”4銭で済むドル転がSPU達成条件を満たそうとすると、円貨決済で強制的に25銭のドル転費用がかかる” のは痛いですね…。
米国株式(積立注文)はSPU判定対象外
SBI証券でも人気な機能がつい最近、楽天証券にも登場しました。
一度設定しておくだけで毎月自動的に米国株を購入してくれる素晴らしいサービスなのですが、残念ながら米国株式の積み立て注文はSPU判定の対象外となります。
つまり “毎月楽天証券 米国株式のSPUを達成するためには手動で購入する必要がある” ということです。
買付手数料無料のETFはSPU判定対象外
買付手数料無料のETFを購入すると、SPU判定対象外となるので注意が必要です。
ETF(Exchange Traded Funds)は上場投資信託と呼ばれていますが、本記事では詳細な解説は割愛します。
楽天証券で紹介されている買付手数料無料のETFは次の通りです。
QQQ | SPYD | VGT | EPI |
EPI | AGG | IYR | VT |
VOO | VTI | SPY | RWR |
GLDM | AIQ | FINX | GNOM |
太字の様な日本の投資家にも有名で、人気の高いETFが買付手数料無料となっています。
楽天証券 米国株式のSPUなんて興味ないぜ!という方にとっては、買付手数料無料は純粋にありがたいですが、楽天経済圏ユーザーにとっては素直に喜べないのが悲しいところです。
私は資産形成のため毎月QQQを購入していたので、今後もQQQを円貨決済するだけで、余裕でSPU条件を達成できる!と思っていたのですが、2022年5月2日国内約定分以降『QQQ、SPYD、VGT、EPI、AGG、IYR』が買付手数料無料ETFに選ばれてしまったため、計画変更を余儀なくされました(後述します)。
買付手数料無料が素直に喜べないのが悔しい…
買付の際にかかる手数料及び税金は合計金額には算出されない
他にも楽天証券 米国株式のSPU条件達成までの細かい注意点があります。
- SPU対象となるには月末(その月の最終日23:59)時点で、楽天証券のポイントコースを「楽天ポイントコース」に設定し、マネーブリッジを設定している必要がある。
- 設定とポイント投資の順番の前後は問わない。
- 「ポイント投資」には最低1ポイント(通常ポイント)以上のポイント利用が必要。
- 注文後、約定前にキャンセルした注文はSPU判定対象外。
- SPU判定対象となるお取引は当月の約定代金の合計金額をもとに算出される。
- 買付の際にかかる手数料及び税金は合計金額には算出されない。
- ポイント利用設定をしていただいている場合は、注文時に保有ポイントが0であっても現金で買付できればSPU条件達成になる。
- 未成年、法人のお客様はSPUの対象外。
この中で特に気を付けたいのが、”買付の際にかかる手数料及び税金は合計金額には算出されない” です。
例えば、楽天証券のアプリ【iSPEED】の購入画面で、バンガード・米国トータル債券市場ETF『BND』を3株購入しようとします。
決済方法を『円貨決済』にすることで予想受渡代金の概算がわかりますが、この概算の中には手数料も含まれているのです。
この中で手数料は146円(1.12ドル×130.41円)であり、”買付の際にかかる手数料及び税金は合計金額には算出されないので30,000円以上の購入条件が達成できず、SPU判定とはなりません” 。
為替レートや株価も変動するため、SPU達成を考慮するなら余裕をもって購入することをおすすめします。
損益分岐点はいくらか
どちらにしても、損益分岐点の計算に必要となるコストは “売買手数料と為替手数料” です。
まずはこの2つを解説をしていきます。
売買手数料
米国株の売買には「1取引当たりの手数料:約定代金の0.495%(最低0ドル~最高22ドル)」がかかります。
例えば、円⇒ドル転費用を考慮しない場合、購入⇒売却を行った往復手数料は…
往復:297円(30,000円×0.00495×2)
ということで、為替を考慮しなくても売買手数料だけで300円近くかかります。
買付手数料無料のETFでもSPU達成可能なら楽勝だったのに…
為替手数料
楽天証券で米国株式を購入する際「1ドルあたり25銭」の手数料がかかります。
計算をわかりやすくするため、例を挙げます。
- 「1ドル=100円」の為替レート
- 「300ドル ⇒ 30,000円」( 円 ⇒ ドルにする)
- 「30,000円 ⇒ 300ドル」(ドル ⇒ 円にする)
- この場合の為替手数料はいくら?
為替手数料:75円(300ドル×0.25円×2)
この2つの手数料が、楽天証券 米国株式の攻略法に大きな影響を与えることがわかると思います。
楽天証券 米国株式の攻略法 3パターン
さぁこれで楽天証券 米国株式の注意点や手数料の確認もでき、あとは実際に投資をするだけという条件が整いました!ここからは…
- 可能な限り安く!米国株式SPUの条件を達成したい方
- 米国株投資がしたい+SPU条件も達成したい方
この2つのパターンに分けて、楽天証券 米国株式の攻略法や損益分岐点について解説していきます。
可能な限り安く!SPU条件を安く達成したい方
まずは…米国株投資なんて全く興味ないから、楽天証券 米国株式のSPUを1円でも安く達成する方法が知りたいんだ!という方に向けた内容になります。
結論からお話しすると、
結論:債券ETFの “BND” を購入 ⇒ 即売却
になります。
バンガード・米国トータル債券市場ETF『BND』の詳細な解説は省きますが、米国投資適格債券に分散投資ができる優れたETFです。
楽天証券 米国株式のSPU条件を達成するためなら、買付手数料無料のETF以外であればどんな米国株・米国ETFでもいいんじゃないの?
確かにその通りなんだけど、購入⇒売却までの短い期間でも株の値動きの影響を少なくするために債券ETFを選んだんだ!
それではここで、先程紹介した債券ETFの『BND』の5年チャートを見てみましょう。
ん?値動きが少ないって言ってたけど結構チャートが動いてない?
これだけで見ると確かにそうだよね!
ここで、他の米国株式ETFとの比較として『VOO』や『QQQ』と一緒に並べてみます。
これを見ると一目瞭然!『QQQ』(赤色)や『VOO』(黄色)と一緒に並べると、『BND』(水色)の値動きはいかに小さいかがよくわかります。
値動きが大きい米国株を購入することで、購入から売却までのわずかな期間でも株価が上がり、損益分岐点を引き下げに繋がるかもしれませんが、”債券ETFの購入は極力株価変動リスクを減らしたい方に向けておすすめのSPU攻略法である” と言えます。
BNDを30,000円以上購入⇒売却した場合のシミュレーション
- 2022年5月1日時点での株価・為替レートで計算
- 『BND』の株価:”76.0ドル”
- ドル円:”130.0円“
- 『BND』を4株購入する:”304ドル“
- 株価・為替の値動きが全く無いと仮定し、購入+売却(往復)の手数料を計算
- 購入、売却ともに円貨決済を選択
この内容をシミュレーションしてみます!
<為替手数料合計>
BND 4株を円貨決済購入すると、
39,520円(76ドル×4株×130.0円)
購入および売却(往復分)の為替手数料は、
往復分の為替手数料:152円(304ドル×0.25×2)
<売買手数料合計>
BND 4株を円貨決済購入すると、
39,520円(76ドル×4株×130.0円)
購入および売却(往復分)の売買手数料は、
売買手数料:391円(39,520円×0.00495×2)
<為替手数料+売買手数料 合計>
- 往復分の為替手数料:152円
- 売買手数料:391円
- 購入+売却手数料合計:543円(152円+391円)
つまり “楽天市場 米国株式のSPUを達成することだけが目的であれば、約543円のコストがかかる” とわかりました。
楽天証券 米国株式のSPU倍率は0.5%なので、損益分岐点(楽天市場でいくら分購入すれば元が取れるのか)を計算すると…
損益分岐点:119,469円(543円÷0.005×1.1)
毎月、楽天市場で12万円以上購入する方にとっては迷わず達成すべきSPUをいうことになりますね!
米国株投資がしたい+SPU条件を達成したい方
次は、もともと米国株投資をするつもりだし、楽天証券 米国株式のSPUも達成したいよ!という方に向けた内容となります。
感の良い方はお気付きになるかと思いますが、先程紹介した米国債券ETF『BND』の売買による手数料シミュレーションでは購入⇒売却の往復分の手数料が必要でした。
しかし、米国株投資として投資し続けるのであれば “購入分の為替手数料+買付手数料だけで済むので、単純に手数料を半分に減らすことができます” 。
先程紹介した米国債券ETF『BND』の購入による手数料シミュレーションを引用すると…
<為替手数料+売買手数料 合計>
- 片道分の為替手数料:76円
- 買付手数料:196円
- 購入+売却手数料合計:272円(76円+196円)
つまり “米国株投資をするので売却はしない!という場合、約272円のコストがかかる” という計算になります。
楽天証券 米国株式のSPU倍率は0.5%なので、損益分岐点(楽天市場でいくら分購入すれば元が取れるのか)を計算すると…
損益分岐点:59,840 円(272円÷0.005×1.1)
手数料が買付時のみになるため、約6万円まで損益分岐点が引き下がりました。
買付手数料無料のETFを購入してはいけない
先程も紹介しましたが、楽天証券 米国株式のSPU条件を達成するためには “買付手数料無料のETFは購入してはいけません“。
楽天証券における買付手数料無料の米国ETFは次の通りです。
QQQ | SPYD | VGT | EPI |
EPI | AGG | IYR | VT |
VOO | VTI | SPY | RWR |
GLDM | AIQ | FINX | GNOM |
ここで2022年3月末時点での海外ETFにおける純資産ランキング一覧を見てみましょう。
ランキングの中で、赤枠で括った箇所が買付手数料無料のETFになります。
ETFの純資産ランキングトップの銘柄の多くが買付手数料無料になっているのがよくわかりますね!
買付手数料無料のETF以外で他のおすすめはどれか?という議論は、本記事とは趣旨が異なるため割愛しますが、”今までS&P500の指数に連動したETFである『VOO』や小型株を含めたアメリカ全体を投資対象としている『VTI』に投資をしている方は、『IVV』への投資が選択肢の1つとして挙げられます“。
- 『IVV』は買付手数料無料ETFでなく、SPU対象条件を満たせるから
- 『IVV』は『VOO』と同じS&P500に連動したETFだから
- 『IVV』は『VOO』と同じ経費率(0.03%)だから
- 『IVV』は『VTI』とトータルリターンに大きな差が無いから
あくまで投資は自己責任です。私も投資歴は5年程度の若輩者のため大きな声では言えませんが、自分で考え、自分が納得した米国株・米国ETFを購入することが重要だと思っています。
米国株式SPUを達成しつつ、買付手数料無料ETFを購入したい方
買付手数料無料のETFはSPU判定対象外のところで少しお話ししましたが、私は資産形成のために毎月米国ETFの『QQQ』を購入しています。
楽天証券 米国株式SPUの発表当初、毎月『QQQ』を購入することで、余裕でSPU達成できるじゃん!と考えていましたが、買付手数料無料のETF対象に幸か不幸か選ばれてしまい、今後どうするか悩んでいました。
そこで思いついた “米国株式SPUを達成しつつ、買付手数料無料ETFを購入する方法” は以下の通りになります。
- SPUを達成のため、債券ETFの『BND』を30,000円以上円貨決済で購入
- 購入した『BND』全株を “外貨決済で売却“
- 外貨決済で売却を選択したことでドルが買付余力となる
- 『VTIやQQQ』等の買付手数料無料のETFを “外貨決済で購入“
ポイントは、”SPUを達成した後、円貨決済せずに外貨決済を選択することで、売却時に余計な為替手数料を減らすことができるという点” です。
早速、以下の条件で手数料シミュレーションをしてみましょう。
- 2022年5月1日時点での株価・為替レートで計算
- 『BND』の株価:”76.0ドル” 、ドル円:”130.0円“
- 『BND』4株を円貨決済で購入:”39,520円“
- 『BND』4株を外貨決済で売却:”304ドル“
- 『VTI』1株を外貨決済で購入
『BND』4株を円貨決済で購入
<片道分の為替手数料+買付手数料 合計>
- 片道分の為替手数料:76円(304ドル×0.25)
- 買付手数料:196円(39,520円×0.00495)
- 為替+購入手数料合計:272円(76円+196円)
『BND』4株を外貨決済で売却
<売却手数料のみ発生>
- 為替手数料:0円
- 売却手数料:195円(304ドル×130円×0.00495)
- 為替+売却手数料合計:195円(0円+195円)
『VTI』1株を外貨決済で購入
<為替、買付手数料ともに不要>
- 為替手数料:0円(ドルで購入するため)
- 売却手数料:0円(買付手数料無料のため)
- 為替+売却手数料合計:0円
全ての手数料を合計すると
- 『BND』4株を円貨決済で購入:272円
- 『BND』4株を外貨決済で売却:195円
- 『VTI』1株を外貨決済で購入:0円
- 全ての手数料合計:467円(272円+195円+0円)
つまり “米国株式SPUを達成しつつ、買付手数料無料ETFを購入する方法の場合、約467円のコストがかかる” という計算になります。
楽天証券 米国株式のSPU倍率は0.5%なので、損益分岐点(楽天市場でいくら分購入すれば元が取れるのか)を計算すると…
損益分岐点:102,740 円(467円÷0.005×1.1)
米国株投資がしたい+SPU条件を達成したい場合の手数料合計:543円(損益分岐点:119,469円)と、そこまで大きく変わらないので、無理して買付手数料無料ETFを購入しに行くのは得策ではないと感じました。
やはり売買手数料が大きく響きますね…
まとめ
本記事では、楽天証券 米国株式のおすすめ攻略法と損益分岐点の解説をしました。
楽天証券 米国株式SPU達成までの流れは以下の通りです。
- マネーブリッジの設定
- 楽天ポイントコースの設定
- 米国株式 円貨決済のポイント投資設定を行う
- 米国株式を円貨決済で30,000円以上購入する
楽天証券 米国株式のSPU達成条件 4つの注意点は以下の通り。
- 円貨決済する必要がある(外貨決済はNG)
- 米国株式(積立注文)はSPU判定対象外
- 買付手数料無料のETFはSPU判定対象外
- 買付の際にかかる手数料及び税金は合計金額には算出されない
SPU判定対象外の買付手数料無料ETFは次の通りです。
QQQ | SPYD | VGT | EPI |
EPI | AGG | IYR | VT |
VOO | VTI | SPY | RWR |
GLDM | AIQ | FINX | GNOM |
今までS&P500に連動したETF『VOO』を購入していた方、小型株を含めたアメリカ株全体に投資をする『VTI』を購入していた方で、楽天証券 米国株式SPUを達成したい方は『VOO』と同じS&P500に連動したETF『IVV』を購入することで手数料がかかるもの、SPUの達成条件を満たすことができます。
損益分岐点の算出方法には “為替手数料”と “売買手数料” が重要となりますが、SPUだけを達成したい場合や投資方針によって大きく3パターンに分けられます。
- 結論:債券ETFの『BND』4株 を購入 ⇒ 即売却
- 債券ETFを選んだ理由は株式よりも価格変動リスクが低いから
- シミュレーションでは手数料合計:543円
- 損益分岐点:119,469円となる
- 結論:買付手数料無料ETF以外の米国株を30,000円以上購入
- 米国株の売却が不要となるため、片道分の手数料で済む
- シミュレーションでは手数料合計:272円
- 損益分岐点:59,840円となる
- 結論:債券ETFの『BND』4株 を購入 ⇒ 外貨決済で全売却 ⇒ 外貨決済で買付手数料無料ETFを購入
- 売却時の為替手数料が不要となるため、一部手数料の削減に繋がる
- シミュレーションでは手数料合計:467円
- 損益分岐点:102,960円となる
パターン1とパターン3のシミュレーション結果を比較すると、手数料合計および損益分岐点は大きく変わらないので、SPUを達成条件を満たしつつ、買付手数料無料のETFを強引に購入するのは控えた方が良さそうです。
他のSPU攻略法の解説や楽天お買い物マラソン攻略に役に立つ情報も発信してますので、是非覗いてみて下さい。
本記事が楽天経済圏ユーザーの方々にとって、参考になれば幸いです。
それではー。
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