【大幅値上げ!】楽天経済圏の住人でも楽天でんきを利用しない方が良い理由【電気料金見直し】
ここ最近…改悪が続いているものの、対抗となる他のポイント経済圏がパッとしないのでまだまだ現役として活躍している楽天経済圏。
私もなんやかんやで楽天経済圏にどっぷり浸かることで、3年で楽天ポイントを大量にもらっております。
普通に利用しているだけではさすがにここまでは貯まりません。感の良い方はお察し頂けるかと思います。
それはさておき、本題ですが…私はこれだけ楽天経済圏にどっぷりと浸かりながらも “楽天ポイントが貯まる・使えるで有名な「楽天でんき」を契約していません” 。
というのも、楽天ポイントが貯まる・使えるというメリット面よりも “そもそも電気料金が高すぎるというデメリット面が強い” という結論に至ったからですね。
私も以前は楽天でんきを実際に利用していたので、楽天でんきのメリット・デメリットはある程度把握しているつもりです。
そこで今回は、むしろ楽天経済圏ユーザーだし、楽天でんきが気になるんだよな…という方々の考えを改めるために本記事を書くことにしました。
本記事の結論
本記事で伝えたい内容は次のとおりです。
- 楽天でんきは2023年4月から従量料金単価を大幅に値上げする
- 楽天ポイントの進呈率が上がるが、値上げ幅とあまりにも釣り合っていない
- しかも楽天ポイントの進呈率アップは2023年5月〜12月までの期間限定
- (結論)楽天でんきを契約するのはおすすめできない!
- 各家庭に応じたお得な電気料金の比較したいなら「エネチェンジ」がおすすめ!
ご存知の通り…近年の電気料金のコスト増に伴う値上げにより、どの電力会社を利用しても電気料金が高くなるのは避けられませんが、その中でも明らかに割高な電力会社があるのも事実です。
それが「楽天でんき」ということです
ちなみに楽天でんきの新規契約申込みはしばらくの間、一時停止となっていましたが、2023年3月30日(木)から新規申込み受付を再開することを発表しました。
正直な感想としては… “電気料金大幅値上げとなってリニューアル&楽天ポイントをわずかに上乗せトッピング” というなんとも言えないリニューアル内容で帰ってきました。
さて、前置きはこれくらいにして、早速楽天でんきを契約しない方が良い(解約を視野にいれるべき)理由について一緒にみていきましょう。
電気料金計算方法のおさらい
まずは電気料金計算方法について簡単におさらいしましょう。
そんなん知ってるよ!という方は目次より飛ばしてくださいね
電気料金は「基本料金」+「従量料金」+「市場価格調整額(または燃料費調整額)」+「再生可能エネルギー発電促進賦課金」この4項目の合計額で料金が決まります。
こちらの図は楽天でんきにおける電気料金の計算方法の図になります。
4つのブロックに分けて計算し、それぞれを足し合わせることで電気料金が決まるという仕組みです。
所得税の計算方法の方がきっと何倍も複雑に感じられるはず笑
(改悪1)従量料金単価の大幅な値上げが決定
まずは電気料金決定のコアとなる従量料金値上げについて確認していきます。図でいうと以下の部分です。
2023年4月〜 楽天でんきの料金改定のお知らせ
昨年より続いている世界的な資源価格の高騰を背景とした不安定な電力調達価格が続く中、お客様への安定的な電力供給のため、「経費削減の徹底」「電力調達先の見直し」「料金改定」を行ってまいりましたが、依然として費用が収入を上回る状況が続いております。それに加え、2023年4月より「一般送配電事業者による託送料金値上げ」が実施されることで、更なる費用増加が見込まれるため、苦渋の決断ではありますが、料金改定を実施することにいたしました。
出典:楽天エナジー
楽天でんきの魅力は “基本料金0円+楽天ポイントが貯まる・使える” という点です。
そのため、従量料金が多少高くなるのは仕方ないと思いますが “正直、度を越えて明らかに高すぎるというのは本音です“。
各電力会社における基本料金0円プランの従量料金単価比較
電力会社名 | 供給地域 | 従量料金単価 円/kWh (関東地区) | 供給地域 | 特徴紹介 (メリット面) |
---|---|---|---|---|
楽天でんき (参考) | プランS | 41.55 (2023/4/1~) | 離島を除く全国 | ・楽天ポイント 貯まる・使える |
サステナブルエナジー | サステナブルでんきB | 27.90 | 沖縄、離島を除く全国 | ・2022年6月21日~ 新規受付再開 ・解約違約金なし |
0円でんき | ファミリー向けプラン | 27.87 (ただし2023年6月より 値上げ実施を発表) | 北海道、東北、沖縄を除く全国 | |
ONEでんき | フリープラン | 28.80 | 沖縄、離島を除く全国 | ・解約違約金なし |
このように、他の電力会社の基本料金0円プランと比較しても “楽天でんきの従量料金単価は高すぎる” ことがご理解頂けるかと思います。
基本料金や従量料金ばかり気にして、燃料費を見落とすと痛い目をみます
(改悪2)燃料費調整単価から市場価格調整単価への変更
これは2022年11月1日からすでに実施済みになりますが、燃料費調整単価から市場価格調整単価への変更 となっています。
楽天でんきは以前、石油や石炭・天然ガス等の化石燃料などの価格に連動した単価=燃料費調整額を採用していましたが、これを市場価格調整額に変更しました。
図でいうと赤枠の部分のお話になります。
- 市場価格調整単価ってそもそも何?
-
市場価格調整額とは、日本卸電力取引所(JEPX)が公表する電力取引価格の変動を電気料金に反映させた費用のことで、ちょっと複雑な計算がなされているので詳細は割愛しますが…簡単に言うと “みんなが電気を使う夏季・冬季は電気料金が高くなりやすく、比較的電気を使わない春季・秋季は電気料金が安くなりやすい” と言った感じです。
市場価格調整単価への変更で電気料金は高くなる
燃料費調整単価から市場価格調整単価への変更になるのはなんとなくわかったけど、結局のところ電気料金は高くなるの?安くなるの?どっちなの!という疑問への答えは…
基本的は高くなります!
という結論になります。
具体的にはどれくらい電気料金が高くなるのか…楽天でんきの新料金試算ツールを使って、プラン変更前の「燃料費調整単価の場合の電気料金」とプラン変更後の「市場価格調整単価に変更した場合の電気料金」を見比べてみましょう。
- 東京電力エリア
- 毎月の電気使用量:300kWhに設定
- 2021年10月~2022年9月利用分で新旧条件で比較
上記シミュレーションで計算した結果がこちらです。
どの月も値上げしていますね!
電気使用量が多い夏季・冬季は大幅に電気料金が大幅に増加し、電気使用量が少ない春季・秋季も電気料金が増加しているのがわかるかと思います。
あくまでも、過去のシミュレーション結果なので今後はどうなるかわかりません。
しかし、市場価格調整単価への変更は “基本的には値上げ要因の1つとして考えた方が良いかと思います” 。
(改良1)市場価格調整単価の上限価格の設定
先程の話には続きがあり、2023年5月から市場価格調整単価の上限価格が30円00銭になります。
これにより、電気使用量が多い夏季や冬季においても電気料金が大幅に上昇するのを抑えられるというメリット要因となります。
ここで2022年3月1日〜2023年3月1日の1年間における市場平均価格について一緒にみていきましょう。
平均市場価格が上限:30円00銭のところで赤線を引いていますが、年間を通して30円00銭を超えるのは夏期・冬季となり、基本的にはこの上限を超えることが少ないと言えます。
ということで…市場価格調整単価の上限価格の設定は、基本的にはメリットとは言えますが、微々たるメリットと言わざるをえないという結論になります。
20円00銭くらいを上限にしてくれたら嬉しいんだけどなぁ
(改良2)楽天ポイント進呈率が上がるが微々たるもの
これだけ大幅な電気料金値上げをすることを決めた楽天さん、さすがにこれでは契約者が減ってしまうと思ったのか…ついでに楽天ポイントの進呈率を引き上げることを決めました。
楽天ポイントの進呈率を新旧表でまとめると次のようになります。
このように楽天でんきのみを契約していた方でも、電気料金支払い額に応じて0.5%→1.0%の楽天ポイント進呈が受けられるようになったため、これは改良と見ていいでしょう。
ポイントアップは無期限ではなく期間限定
しかし…この楽天ポイント進呈率アップは無期限ではなく “2023年5月〜2023年12月の期間限定キャンペーンであることを忘れてはいけません” 。
楽天さんの過去の改悪具合をみるに、楽天ポイント進呈率アップが終わる2024年1月以降はポイント進呈率が下がるが、電気料金は高いままという最悪な状況になるような気がします。
そもそも電気料金を大幅に値上げしておいて、+0.5%のポイント進呈率アップじゃ全然足りんわ!という感じですよね。
皆さん!楽天ポイントを餌に釣られてはいけませんよ!
自分にあった電気料金を検討したいならエネチェンジがおすすめ
ここまでの内容を見て頂ければ、楽天でんきが凄まじい勢いで電気料金の値上げをしていることがご理解頂けるかと思います。
そしたら楽天でんき以外でおすすめの電力会社は無いのかよ!という質問が来るかと思いますが、その答えとしては…
各家庭によってお得な電力会社・電力プランは異なる
という身も蓋もない結論になります。
ただ、1人暮らしの方や2人暮らしの方、お子さんがいる方など、各家庭によって電気使用量や契約アンペア数はまちまちですよね。
それらをひっくるめて、この電力会社のプランが一番おすすめだ!というのは少し無理があります。
各家庭で、電気料金が最も安くなる電力会社を比較してみたり、実際どれくらい電気料金が安くなるのか一度シミュレーションをしてみたいという方には “エネチェンジ” というサイトがおすすめです。
使い方はとても簡単です。電気料金がわかる検針票を手元に置いて、下記の必要事項を入力していきます。
- 居住地域(郵便番号だけでOK)
- 世帯人数
- 日中や夜間の住宅状況
- 現在契約の電力会社やプラン名
- アンペア数
- 次の電気料金または電気使用量
これらの情報を入力することで、今お使いの電力会社と切り替え先の電力会社との比較ができ、具体的にどれくらい安くなるかの見積もりが算出されます。
こんな素晴らしいサイトが無料で使えるのは本当にありがたい!
私も実際に電気料金の見直しをする場合、まずはエネチェンジを使って “我が家の条件にピッタリ当てはまる電力会社のプランがどれくらいあるのか” を把握しています。
とはいっても、実際に使ってみないとイメージしづらいと思いますので、実際に電気料金の比較シミュレーションをしてみました!
実際に電気料金比較シミュレーションをしてみた
まずは次の図の通り、手元に電気料金の検針票を置いて、必要事項を入力していきましょう。
以下の内容は、実際に利用した際の我が家のデータとなります。
電気使用量は1ヶ月分入力することにより、年間での電気使用量の概算が算出されます。
もし毎月の電気使用量がわかると、より正確な比較シミュレーションができますので、可能であれば毎月分を入力することをおすすめします。
こだわり条件も選択することができますが、個人的には…
- 解約金・違約金なし(電気料金が値上げになってもすぐに移れるように)
- クレジットカード払い対応(少しでもクレカ支払いによるポイント還元を狙うため)
最低限、この2つは選択しておきたいですね。
逆にTポイントやdポイント等の、ポイント付与を選択してしまうと、プランがかなり絞られてしまうので、最初は選ばないことをおすすめします。
解約金・違約金なしはマストです!
さて、ここまで入力したらあとは “結果へ進む” をポチッと押して、シミュレーション結果を見ていきましょう!
するとこのように、電気料金詳細や電力会社の特徴、具体的にどれくらい安くなるのかがよくわかります。
自分にあった電力会社のプランを探してみてください!
ちなみに”プラン詳細(お申し込みを受け付けていません)“とグレーで表示されていても、その電力会社のプラン申込みページまで行くと “実際には申込みを受け付けている” なんてこともあるので、気になったプランがあれば諦めずに契約申し込みページまで進んでみることをおすすめします。
実際に私も “エネチェンジ” で “下町でんきの下町電灯B” というプランが大幅に電気料金を節約できることを知り、とりあえず新規契約の申込みページまで進んでみたところ…電話での新規申込みはできないが、Web上での新規申込みは可能ということが明らかになり、早速契約申し込みをしました。
申込みを受け付けてるかどうかは新規契約ページまで行って確認しよう
まとめ
本記事では、楽天経済圏の住人であっても楽天でんきを契約しないほうが良い(解約を検討すべき)理由について解説しました。
- 楽天でんきは2023年4月から従量料金単価を大幅に値上げする
- 楽天ポイントの進呈率が上がるが、値上げ幅とあまりにも釣り合っていない
- しかも楽天ポイントの進呈率アップは2023年5月〜12月までの期間限定
- (結論)楽天でんきを契約するのはおすすめできない!
- 各家庭に応じたお得な電気料金の比較したいなら「エネチェンジ」がおすすめ!
楽天ポイントが貯まるからお得だよね!という安易な理由で楽天でんきを使い続けていると、他の電力会社を契約していた場合と比較して、実は割高な電気料金を支払っていたということになりかねません。
今まで楽天でんきを契約していた方はもちろん、今後楽天でんきを使ってみよう!と思っている方にとって、少し考えを改めるきっかけになれば幸いです。
今回の楽天でんきのように、急に値上げの発表をしたり、燃料費の供給方法を見直したりと、いつ何が起こるかわからないのが現状です。
電力会社を選ぶ際、以下の3つの条件を遵守することで電気料金の急激な上昇を抑え、値上げを発表した際も他の電力会社に切り替えることできます。
- 解約金・違約金なし
- 日本卸電力取引所(JEPX)市場価格連動の「市場価格調整単価」を避ける
- 燃料費調整額の上限を撤廃している電力プランを避ける
これらの優良な条件を満たすプランは極めて少ないんですよね…
しかし、電気料金が高騰している昨今の情勢においても、適切に電気料金の見直しを行うことで、家庭によっては約3,000円/月の節約も夢ではありません。
年間で36,000円の節約と考えたら大きいですよね!
今後も皆様の “貯金・節約・投資” に関する役立つ記事を書いていきますね。
それではー。