【意外な結果】家計簿4年分から振り返るリアルな車の維持費と約10万円もの節約に成功した方法3選
節約したいなら「まずは固定費を見直せ!」というのは、節約をしようと考えている人であれば一度は聞いたことがある有名な話ですよね。
代表的な固定費を例として挙げます。
- 住居費(住宅ローン、家賃)
- 水道光熱費
- 通信費(携帯電話やインターネット費用)
- 車関連費(ガソリン代や駐車場代)
- 保険(生命・医療・損害など)
- サブスクリプション(Amazon prime、Netflixなど)
このように色々とありますが、今回スポットを当てるのは “車関連費(=車両費)と保険料” になります。
世間一般的には、車を所有しているだけで年間100万円も損するから自家用車を今すぐ手放すべき!という情報をよく目にしますが、本当に100万円もかかるのでしょうか?
実際どれくらいかかるのかちょっと検証してみたくなりました!
あ、申し遅れましたが…私はこういうものです。
節約・貯金が趣味で、もうかれこれ10年近く家計簿をつけています。
せっかくなので、この家計簿を使って直近2019年〜2022年の過去4年分を振り返り、実際に車を維持するのはどれくらいかかったのかを見ていきたいと思います。
ついでに、この3年間でノーガードで自家用車にお金を吸い上げられていたわけではなく…“車の保険料見直し” や “車検代の節約法” を行うことで “年間約10万円もの節約ができた” のでその辺についても紹介していきます。
<結論> 実際にかかった車の維持費は?
それでは実際にかかった車の維持費を紹介していきますね。
維持費算出に必要な前提条件
前提条件を確認しておきましょう。
- 車種:日産ノート(2013年製)
- 利用用途:通勤(片道10km:約20分)
- 年に数回旅行で遠出する
- 免許証の色:ブルー(ゴールドがほしい…)
- カーローン:なし
さぁ前提条件を確認したところで、結果を見ていきましょう!
過去4年間における車の維持費
結論から言うと…2019年〜2020年の過去4年間における車の維持費は “年平均:282,794円” でした。
約1ヶ月分の給料は車のために働く計算になりますね!
詳細な内訳はこんな感じです。
内訳項目 | 2019年 (車検なし) | 2020年 (車検あり) | 2021年 (車検なし) | 2022年 (車検あり) | 4年間の合計(年平均) | コンパクトカーの維持費目安 (引用:カルモマガジン) |
---|---|---|---|---|---|---|
基本車検料金 | 0 | 9,500 | 0 | 9,500 | 19,000円(4,750円/年) | 45,000円/年 |
部品交換費用 | 84,482 | 52,490 | 1,320 | 68,317 | 206,609円(51,652円/年) | 35,000円/年 |
自動車税 | 34,500 | 34,500 | 34,500 | 34,500 | 138,000円(34,500円/年) | 30,500円/年 |
自賠責保険料 | 0 | 20,010 | 0 | 20,010 | 40,020円(10,005円/年) | 10,350円/年 |
重量税 | 0 | 15,000 | 0 | 15,000 | 30,000円(7,500円/年) | 12,300円/年 |
印紙代 | 0 | 1,600 | 0 | 1,600 | 3,200円(800円/年) | 1,600円/年 |
任意保険料 | 70,380 | 54,920 | 45,480 | 27,680 | 198,460円(49,615円/年) | 74,000円/年 |
駐車場代 | 4,100 | 12,300 | 11,800 | 10,800 | 39,000円(9,750円/年) | 96,000円/年 |
ガソリン代 | 81,400 | 80,710 | 93,756 | 101,364 | 357,230円(89,308円/年) | 63,380円/年(150円/Lと仮定) |
高速道路料金 | 5,280 | 25,380 | 38,935 | 30,060 | 99,655円(24,914円/年) | 60,000円/年 |
合計 | 280,142円 | 306,410円 | 225,791円 | 318,831円 | 1,131,174円(282,794円/年) | 428,130円/年 |
ちょっと見づらいと思いますので、各年の自動車維持費(青色)と年平均(赤色)をグラフで示すとこんな感じ。
2020年と2022年は車検実施年のため、どうしても高くなりがちですよね。
参考までに、カルモマガジンが紹介しているコンパクトカーの維持費目安は “年間:428,130円” であり、これよりは抑えられていますかね。
一般的に車の維持費には年間100万円かかると言われていますが、どうやらこれはカーローンを含んだ内容となっており、フェラーリみたいな税金がとんでもなく高いクルマでなければ、年間100万円は行かないと思います。
それにしても、約1ヶ月分の給料は車のために働いていると考えるとなんとも言えないですよね…
この維持費に加え、ずっと同じ車に乗り続けることは現実的に厳しいので数年に一度、車本体を買い換える必要があることを考慮すると…やはり自家用車を所有していると貯金なんてできないと言われても仕方ないですよね。
車の維持費を節約できる項目
車の維持費が高いと知りながらも「田舎なので絶対に車が必要だ!」あるいは「車は自分にとって人生の満足度を高めるために必要不可欠だ!」という方もいると思います。
私も地方都市在住ですが、車がないと人生の満足度が間違いなく下がりますね
では、車の維持費を可能な限り下げるにはどうしたらよいか…内訳を一緒に見ていきましょう。
工夫次第で節約可能な項目 | 節約できる可能性が低い項目 |
---|---|
車検料金と部分交換費用(※後述) 任意保険料(※後述) 駐車場代(駐車場代が安い賃貸に引っ越す) ガソリン代(※後述) 高速道路料金(ETC割引サービスを利用) | 自動車税 自賠責保険料 重量税 印紙代 |
車種によって決まる「自動車税」や「重量税」などを節約しようとするなら、軽自動車のような維持費が安い車に買い換えるしか選択肢はありません。
駐車場代は家の事情が絡むのでちょっと難易度は高めですかね。
しかし「車検料金」「ガソリン代」「任意保険料」については、工夫次第で大きく節約することが可能です。
実際に私も、車両費を節約するために色々と工夫した結果 “合計約10万円もの節約を行うことができました!“
この3つの項目について深堀りして行きますね!
車の維持費を節約する方法3選
それでは、著者も実際に取り組んだ「車検料金」「任意保険料」「ガソリン代」の節約方法についてそれぞれ見ていきます。
- 楽天Car車検を利用して車検料金を節約
- 楽天経済圏を利用して楽天ポイントでガソリン代を支払う
- 任意保険(自動車保険)の見直しで車検料金を節約
順番に見ていきましょう!
楽天Car車検を利用して車検料金を節約
知っている方も多いと思いますが、”車検料金はどこで車検を行うかによって大きく値段が異なります” 。
車検の際に支払う「自賠責保険料」「重量税」「印紙税」(=法定費用)については、必ずかかるものなので当然安くすることはできませんが、車を点検してもらう際の “車検基本料をかなり節約することができます” 。
車検は基本的に以下の4つで行うことが多いです。
- ディーラー
- 車検専門店
- カー用品店
- ガソリンスタンド
この中で最も車検基本料が高いのはディーラーで、残り3つの車検専門店とカー用品店、ガソリンスタンドについては、店舗によって車検代が大きく異なるため、車検代の情報が集約されているポータルサイトを利用することが重要になります。
そのポータルサイトこそ…”楽天Car車検” ということになります。
実際の著者も利用していて、通常なら22,000円もかかる車検基本料が”楽天Car車検” を経由することで、12,500円引きの9,500円で実施することができました!
さすが楽天が運営しているだけあり、口コミ数も多く参考になります
しかも…楽天Car車検を上手に活用することで、楽天ポイントが貯まるためさらにお得に利用できます!
楽天Car車検を実際に利用した際の体験談はいくつか記事にまとめていますので、一緒に読んでいただけたら幸いです。
楽天経済圏を利用してガソリン代を節約
先程も少し触れましたが、楽天経済圏を利用して楽天ポイントを積極的に貯めることで、ガソリン代の実質的な節約に繋がります。
というのも “楽天ポイントでガソリン代が支払うことができる” からです。
楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があり、ガソリン代の支払いにはこの有効期限が短い「期間限定ポイント」を利用することができ、楽天経済圏との相性が良いです。
著者も基本的にガソリン代を支払う際は、楽天ポイントを使うようにしています。
ちなみに楽天ポイントが使えるガソリンスタンドは…
- 出光サービスステーション
- キグナス石油
- カーライフステーション(伊藤忠エネクス)
- エネクスフリート
- エネオス
などがありますが、上記全てのガソリンスタンドで楽天ポイントが使えるわけではないので、ご近所のガソリンスタンドで確認してみてください。
楽天ポイントでガソリン代を支払うことで、実質的に現金支出を減らすことができ、節約につながるという考え方になります。
特に期間限定ポイントの期限は短いので、ガソリン代の支払いに使えるのはとてもありがたいです!
楽天経済圏に関する記事もいくつかまとめていますので、一緒にご覧頂ければ幸いです。
(番外編)ガソリン代をクオカードでも決済可能
ちなみに家に大量にクオカードがある!という方は朗報です。
利用可能な店舗数は少ないですが、いくつかの店舗でガソリン代をクオカードで支払うことが可能です。
こちらの記事で詳しく紹介していますので、興味のある方は是非ご確認ください。
自動車保険の見直しで車検料金を節約
ガソリン代は社会情勢のよって大きく値段が異なるため、コントロールは難しいですが、任意保険料(=自動車保険)については見直すことで、大幅に節約することができます。
こちらのグラフをご覧ください。
冒頭で紹介した、過去4年間における車の維持費より”任意保険料”と”ガソリン代” を抜粋したものです。
ガソリン代は年々高くなっている傾向がありますが、”任意保険料は年々安くなっており、2019年→2022年で約60%も節約できているのがわかると思います” 。
具体的に何をしたかというと…
- 年齢が30歳以上になり保険料が安くなった
- 車両保険を外した
- 人身傷害保険を外した
- 障害一時費用保険金を外した
- 自動車保険の料金比較サイトで相見積もりをとった
一番保険料が高かった2019年は金融リテラシーなんてものは皆無であり、保険会社の担当者に進められるがまま、内容もよくわからない無駄に高い保険料を払い続けていました。
ここから徐々にお金の勉強をし、保険の中身をしっかりと理解し、自分にとって必要ないと考えた保険(車両保険や人身傷害保険など)を見直していきました。
特に車両保険による保障は車の修理費を先送りにするだけなのに、保険料も高めに設定されているので不要だと思いました!
自動車保険を含め、様々な保険の見直しを一度考えてみたいという方は下記の本がおすすめです。
また、保険会社によって自動車保険料が大きく異なることを知り、自動車保険の料金比較サイトを使って自分にあった保険会社を選ぶことでここまで保険料を節約することができました。
おすすめの自動車保険の料金比較サイトは?
おすすめの自動車保険の料金比較サイトは “保険スクエアbang!/自動車保険” になります。
著者も実際に利用してみましたが、必要事項をいくつか入力するだけで、いろんな保険会社から自動車保険の見積もりをいただくことができます。
それぞれの保険会社によって保険料は補償内容は異なるので、まずはざっくりと全体感を理解する上では、とてもありがたいサービスであると言えますね!
料金一括比較サイトを使う上での注意点
もちろんこういった自動車保険の料金一括比較サイトを使う上では、いくつか注意すべき点があるので紹介しておきます。
- 電話とメールがとにかく大量に届く
- 電話だとやや強引な担当者もいるので基本はメールで行う
- 契約したいと思った保険内容を自分でも再度確認する
電話とメールがとにかく大量に届く
こういった一括比較サイトではありがちなことですが、見積もり登録が完了した瞬間、見積もり比較に登録した保険会社から一斉に大量のメールと電話が来ます。
見積もり登録完了してから5秒で電話が来たときは本当に驚きました
メールは保険期間が終わるまではしつこく来ますが、自動車保険の満期日を過ぎると来なくなりますし、そもそもメールなので無視すればよいだけなので気になりません。
問題は電話です…これが本当にうざいんですよね。基本は無視するのがセオリーですが、その理由を次項でお話します。
電話だとやや強引な担当者もいるので基本はメールで行う
保険会社の営業が電話をかけているものと思いますが、やつらの話術は天下一品に上手で “人を保険が必要だと不安にさせ、不要なオプションを契約を勝ち取るプロ集団です” 。
特にきっぱりと “ノー” と言えないと人だと勘付かれたら、どんどん強引に来ます。
ちょっと脅し気味に書きましたが、これくらいだと思ってちょうどよいです…契約したときは納得したような気がして、一時的に満足した気になりますが、後々いらない保険ばかり入っていて保険料が高いじゃないか!と後悔することも。
何が言いたいかと言いますと “電話でのやり取りはやめて、基本的にはメールでやり取りをするようにしましょう” ということです。
メールだと冷静になれますし、自分でリサーチする時間も作れます
契約したいと思った保険内容を自分でも確認する
要するに、料金一括比較サイトでこの保険いいな!と思ったらそのまま契約するのではなく、自分でもその保険内容をしっかりと確認するようにしましょう…ということです。
自動車保険で人気のあるソニー損保を例としてみてみましょう。
自動車保険一括比較サイトだと、インターネット割引で10,000円もお得!と記載されていますが、この調子で2年目も継続契約した場合は2,000円の割引しか受けられず、保険料が上がったじゃないか!と悲しい思いをすることに。
実際に評判も確認してみると、みんな2年目も10,000円割引を受けられると思っていたところ、2年目になって保険料が上がってたんだけど!という声もありました。
どんな保険もそうですが小さな※マークも含め細部まで確認し、納得してから購入することが大切です
まとめ
本記事では、車の維持費には一般的に年間100万円かかると言われているが、実際にどれくらいなのか…著者の家計簿を元に、実際にかかる車の維持費を紹介しました。
このように過去4年間を平均すると “282,794円/年” であり、実に1ヶ月分の給与に当たることがわかりました。
車を持っているだけでかける税金を、抑えるのは基本的に難しいですが、「車検料金」「ガソリン代」「任意保険料」については、下記のような工夫次第で大きく節約することが可能です。
- 車検料金 → 楽天Car車検を利用して車検料金を節約
- ガソリン代 → 楽天経済圏を利用してガソリン代を節約
- 任意保険 → 任意保険(自動車保険)の見直しで車検料金を節約
車は持っているだけでお金がかかるから手放したほうがお金が貯まる!と言われますが、これは本当だと思います。
しかし、田舎のため車を持つ必要がある、または車を持っていると生活の満足度が上がるという方がいるのも事実です。
リアルな車の維持費について知った上で、車を保有し続けるのか…その場合は今回紹介したような節約テクニックを駆使し、少しでもお得に過ごしていきましょう!
本記事が、皆様の “貯金・節約・投資” のモチベーションアップに繋がることを祈っています!
それではー。
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