【実体験】FP3級試験当日のスケジュールやおすすめの過ごし方を解説【みんなが使っていた参考書は?】
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級(FP3級技能検定)を受験してきました。
FP3級技能検定には「日本FP協会」と「一般社団法人金融財政事情研究会(金財)」のどちらかを選択することになりますが、私は日本FP協会のFP3級技能検定を選択し、受験しました。
- 今後FP3級を受験しようと思っている人
- 試験当日の持ち物について知りたい人
- 事前にFP3級の当日の流れや受験会場の雰囲気を知っておきたい人
- 実際にFP3級を受験している年齢層は?
- FP3級の試験会場で皆が使っていた参考書は?
- 試験当日におけるおすすめの過ごし方は?
- 著者はFP3級は受けて良かったと思う?
- FP協会と金財どちらのFP3級がおすすめ?
こういった方々にとって、有益な情報になると思いますので、最後までご覧頂ければ幸いです。
試験当日の流れを何となく知っているだけでも、心に余裕が生まれますからね!
まずは当日の持ち物を確認
試験当日に慌てることが無いよう、当日の持ち物を前日のうちにしっかりと確認しておきましょう。
基本的な持ち物は下記の通りでOKです。
- 受験票
- 筆記用具(HBの鉛筆又はシャープペンシル、消しゴム)
- 計算機(=電卓)
- 腕時計(音がならないや通信機能を有する物はNG)
- ペットボトル飲料
受験票&本人確認書類
これは誰でもわかるでしょ!忘れるわけないでしょ!と思いますよね。
でも実は “試験前日の夜や当日の朝、試験会場の場所や注意事項等を読んでいて、ついその辺に置きっぱなしにして出発してしまった!“…なんてこともあったりします。
なので個人的には、前日にうちに受験票を写真で撮影した後、持っていくカバンの中にあらかじめ入れておき、試験当日はスマートフォンで受験票の内容を読むようにすることをおすすめします。
さすがに当日持っていくはずのカバンそのものを忘れるという方は少ないと思いますので、事前にカバンの中に入れておきましょう。
ちなみに、受験票には写真を張り付ける欄がありますが、写真付本人確認書類を当日持っていくの場合は貼り付ける必要がありません。
- 運転免許証
- 学生証
- パスポート
- マイナンバーカード
- 在留カード・特別永住者証明書
- 障害者手帳
写真付きではない本人確認書類を持参する場合は、縦4cm×横3cmの写真を入手し、裏面に氏名を記入した後、受験票に貼り付けましょう。
筆記用具(HBの鉛筆又はシャープペンシル、消しゴム)
HBの鉛筆数本またはシャープペンシルおよび消しゴムを用意しておきましょう。
私の場合は…
- マークシート用のシャープペンシル1本
- HBの鉛筆1本
- 消しゴム1個
上記3点を机の上に置いておきました。
ちなみに筆箱は机の上に置くことを禁止しているので、注意しましょう。
余談ですが、私が利用している「マークシート用のシャープペンシル」…これは私が大学のセンター試験入試の時から愛用している物で、とても塗りやすくておすすめです。
FP3級は問題数がそこまで多くないので、鉛筆2~3本あれば十分だと思います。
計算機(=電卓)
計算問題が出題されるので計算機は絶対に持ち込みましょう。
正直、FP3級で出題される問題は手計算で解くことは容易ですが…ヒューマンエラーによる、つまらない計算ミスで1問落としてしまうのは本当にもったいないです。
使えるものは何でも使う…これが受験の鉄則です。
ただし、下記の通り使用可能な計算機と使用不可の計算機があるので注意が必要です。
計算機(電卓)は、次の各条件に該当する場合のみ使用を認めます。
イ.電源内蔵のもの(そろばん不可)
ロ.演算機能のみを有するもの。
使用可………√・%・定数計算、消費税に係る税込・税抜、売上に係る原価(MD)・売上・売価(MU)・利益率、日数・時間計算、マルチ換算についてのキー、メモリー(M)機能(計算結果を1つだけ記録できるものに限る)、GT キー。
使用不可……関数機能〔Σ(シグマ)・log 等〕・ローン計算・複利計算・紙に記録する機能、音〔タッチ音・音階・音声等〕を発する機能、プログラム(計算式)の入力(登録)機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能等を有するもの。
ハ.数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1行であるもの。
ニ.外形寸法がおおむね26㎝×18㎝の大きさを超えないもの。
日本FP協会 計算機について より一部引用抜粋
上記の様な安価で、基本的な機能のみを兼ね備えた電卓があれば問題ないと思います。
腕時計(音がならないや通信機能を有する者はNG)
最近はアップルウォッチ等の通信機能を有する時計が急激に普及しているので、シンプルな機能の時計が意外となかったり…。
私は前日にダイソーで100円の時計を買って持っていきました。
FP3級の試験時間はかなり長いので、普通に解けば時間が余ることの方が多いと思います。そのため、ある程度の時間を確認することができれば十分だと思います。
ペットボトル飲料
私が受験したのが9月でまだ暑かったこともあり、熱中症等の予防を目的としてペットボトル飲料を机の上に置くことが許されていました。
中身が見えるもの・炭酸飲料は不可という条件付きですが、わからない問題が出て焦った時、急にむせた時などに飲料を飲むことができるのはありがたいですよね。
ちなみに「中身が見えるペットボトル飲料」という条件がありましたが、私が受験した会場ではラベルレスでなく、普通のパッケージ付きのペットボトル飲料でも問題ありませんでした。
私は1番前の席で堂々と机に置いてましたが何も言われませんでしたよ
FP3級の試験当日のスケジュールと当日私が抱いた感想
FP3級の試験当日のスケジュールと当日私が抱いた感想と過ごし方は以下の通りとなります。
- 9:30試験会場に入室可能となる
(みんな廊下で待ってるのに早めに入室させてくれないのか…)
- 9:40集合時間・説明
(試験説明が終わってから10分以上待ち時間が…眠くなる)
- 10:00学科試験開始
(約10分後に本人確認が始まるが、確認のために顔近くて怖いよ!)
- 12:00学科試験終了
(私を含め、私が受験した会場では6~7割の人が60分後に退出していた)
- 11:15途中退室したので午後の実技試験まで2時間近くある
(のんびり座れる喫茶店で軽くご飯を食べながら勉強するか)
- 12:40あれ…まだ午後の試験の集合時間まで30分くらいある
(眠気覚ましの散歩と称して、受験者の年齢層や参考書をチェック)
- 13:00ようやくお昼休憩が終わって入室可能となる
(午後も30分前から出ないと入室できずに会場前に人が溢れる)
- 13:10試験会場に入室可能となる
(みんな廊下で待ってるのに早めに入室させてくれないのか…)
- 13:10集合時間・説明
(やっぱり試験説明が終わってから10分以上待ち時間が発生する…)
- 13:30実技試験開始
(みんな一斉に電卓を叩く音が聞こえてくるので少し焦る…)
- 14:30学科試験終了
(いやー終わったぁぁぁ!みんなお疲れ様でした!)
- 14:40FP1級および2級では実技試験は続いているので静かに退室する
(試験が終わったという解放感があったが、みんな静かに退室していた)
以上、私が受験した際のスケジュールと実際に抱いた感想です。
学科試験の試験時間は120分もあります…FP1級や2級の場合は、これでも時間が足りなくなるのかもしれませんが、FP3級ではとても長く感じました。
だからと言って早く終わらせることを意識せず、余った時間を有効活用して…
- マークシートの記入ミスが無いか確認(記入漏れやダブルマーク)
- 漢字の名前はしっかりと記入されているか(受験番号は事前にマークされている)
- 問題は不適切なものを聞かれているのか、適切なものを聞かれているのかを再度確認
- 自己採点できるように問題用紙にも回答を記載しておく
こういったことを心掛けましょう。
それでも時間が余って、もうやるべきことはない!と思ってから退出すればOKです。
あとは説明が終わった後のテキストも見れない、ただぼーっと座っている時間が10分以上あったのが個人的には苦痛でしたね…。
試験に出そうな数字や用語を思い出そうとすると、迷宮入りするので私は目を閉じて瞑想してました。
試験当日おすすめの過ごし方は?
私の試験当日のおすすめな過ごし方とNGな過ごし方を紹介します。
朝は時間に余裕を持った行動を
試験当日に遅刻して受験できなかった!というのは最悪ですよね。受験会場に行くのが初めて!と言う方は特に余裕を持った行動を心掛けたいです。
ちなみに私は無事に早起きには成功しましたが、朝は余裕を持ちすぎて最初の電車で走る羽目になるという失態を晒しました。
この記事を読んでくださっている皆さんは私みたいにならないように、気を付けて下さい。
試験当日は問題を解きまくるよりも、ポイントを絞った復習を
試験当日は過去問や問題集をひたすらに解くよりも、参考書で自分が苦手だなぁ…と思った点やここは少し不安だから確認しておきたい!というポイントを絞ってテキストを読むことをおすすめします。
“人が1日のうちに物事を決断する回数は限られている” と言われています。
試験中以外の朝や昼にその大切な決断回数を消費してしまい、ストレスのかかる試験中に決断疲れを引き起こし、普段なら難なく解ける問題が解けない!なんてことが無いように気を付けたいですね。
いわゆる “決断疲れ” というやつですね!
休憩時間はたっぷりあるとはいえ、なんだかんだで集中して勉強できる時間は限られているので、ポイントを絞って復習するのが良いと思います。
午前中の学科試験の答え合わせは午後の試験が終わってから
あと、午前中の学会試験結果が気になりすぎるあまり、お昼の時間を使って自己採点をするのは、個人的にあまりおすすめしません。
Twitterを開けばFP3級解答速報!と、正誤表が書かれたTweetが見れますが、ここで自分の答えが間違っていた場合、ものすごく凹みます。
午前中の自己採点が合格ラインギリギリだったりした場合、不安な気持ちでいっぱいになり、午後の試験にも悪影響を与えます。
ただでさえ、午後の実技試験は問題文をよく読まないと間違えやすい問題も多く出題されているので、余計なことは考えないようにしたいですね。
試験会場の雰囲気と受験者の年齢層は?
試験会場の雰囲気は一言で表すと「皆さんとても真面目」と言った印象です。
私が勝手に思ったことなので参考程度にお考え下さい
受験する資格試験にもよりますが、試験開始ギリギリまで多くの人が参考書を手に取って勉強している姿を見て、みんな真面目だな!という印象を受けました。
受験者の年齢層は?
私は「グランドニッコー東京ベイ舞浜」でFP3級の試験を受けましたが、パッと見た印象としては20歳代~30歳代が最も多いような気がしました。
40歳代や50歳代、はたまた60歳代くらいなのかな?と言う方も一定数見かけました。
FP3級の具体的な受験者ごとの年代別属性の公式情報はありませんが、今後の日本で生きていく上で、金融リテラシーが必要不可欠!ということを若い世代の方が、認知している効果なのでしょうか。
ちなみに、男女比としては5:5といった感じでしょうか?
女性やカップルはみんな夢の国に行くのかと思ってましたが、試験会場でも女性の方を多く見かけたので、びっくりしました。
受験者の年齢層や男女比については、私がぼーっと歩き回って感じたことなので特にデータがあるというわけではございません。
参考程度にお考え下さい。
FP3級の試験会場で皆が使っていた参考書は?
最後に多くの方々が手に持っていた参考書についてまとめて終わります。
みんなが欲しかった!FPの教科書3級
この教科書がダントツで多かったですね。
私も使っていましたが、試験によく出題される重要ポイントや覚えるためのアドバイスなどがとてもわかりやすかったです。
FP3級の勉強はどこから始めればいいんだ!と言う方には特におすすめで “FP3級学ぶためのはじめの一歩としても役に立つ本” です。
ちなみに教科書だけでなく、みんなが欲しかったFPの問題集と組み合わせて勉強することで、理解が格段に深まります。
- 教科書で読んで学ぶ
- 少しずつ問題を解く
- 間違えたら教科書で再確認
- 再度問題を解いて記憶に定着させる
この繰り返しを行うことで、FP3級の合格にグッと近づくことができます。
私が日本FP協会のFP3級を受験した理由
最後になりますが…そもそもなぜ私が「一般社団法人金融財政事情研究会(金財)」ではなく「日本FP協会」のFP3級を受験したのか?
その理由は “FP協会の方が合格率が高いから” です。
ここで、FP3級試験における「金財」と「日本FP協会」の違いを “FP試験ナビ” さんの記事を引用して紹介します。
学科試験における合格率の差は約23%も
学科試験の合格率をみてみましょう。
グラフにおける青色の線が「日本FP協会」、赤色の線が「金財」を表しています。直近10回分における合格率と両者における合格率の差は次の通り。
- 日本FP協会における合格率平均:80.96%
- 金財における合格率平均:57.65%
- 両者の合格率の差:23.31%
学科試験だけで合格率が20%以上も差がつくのはびっくりしましたが、もっと差がつくのは実技試験。
実技試験における合格率の差はなんと約35%も違う
グラフにおける青色の線が「日本FP協会:資産設計提案業務」、赤色の線が「金財1:個人資産相談業務」、黄色の線が「金財2:保険顧客資産相談業務」を表しています。
直近10回分における合格率と両者における合格率の差は次の通り。
- 日本FP協会における合格率平均:83.74%
- 金財における合格率平均:49.01%
- 両者の合格率の差:34.73%
そして、なんと実技試験における「日本FP協会」と「金財」の合格率の差は約35%!これは驚きですよね。
年度別受験者数の推移
最後に年度別の受験者数を見てみましょう。
現に、日本FP協会では2011年1月からFP3級が受験できるようになってから、青色グラフの右肩上がりのグラフの通り、”徐々にFP協会のFP3級受験者数が増えている” のがわかります。
結局、日本FP協会と金財どちらを受験するのがおすすめ?
どちらを受験し合格したとしても、FP3級の資格には変わりありませんので、どうせなら合格率の高い「日本FP協会」を選ぶのもありかと思います。
FP3級を受験はしたいけど、どちらを受験しようか悩んでいる…という方は、まずは先程紹介した問題集の購入をおすすめします。
というのも、日本FP協会と金財、両方の対策問題も掲載されていますので、まずは実技試験の問題を確認してみて、取っつきやすい方はどちらなのかを確認してみるのが良いでしょう。
私も両方解きましたが、個人的に日本FP協会の実技試験の方が圧倒的に解きやすかったです
まとめ
FP3級の試験当日の流れや概要について実体験を元に解説しました。
- 当日の持ち物は前日のうちにしっかり確認しておこう
- FP3級の試験時間は結構長く感じる
- 試験時間を存分に使ってマークミスはしないように心掛ける
- 昼ご飯をどこかで食べる場合は早めに場所を確認しておく
- 試験当日は問題を解きまくるよりもポイントを絞った復習が重要
- 午前中の学科試験の答え合わせは午後の試験が終わってから
- 受験者の年齢層は主観だが20歳~30歳代が多く感じた
- 私を合格に導いた参考書は「みんなが欲しかった!FPの教科書3級」
FP3級の勉強をしてからというもの、今まで漠然としたお金の知識がすっきり整理され、お金に対する不安が解消されていった気がします。
- 日本の公的医療保険ってこんなにも手厚かったんだ…とか
- よくわからずに怯えていた税金の理解が深まった…とか
- 株や投資信託、つみたてNISAってこんな感じなのか…とか
- 不動産所得と譲渡所得って違うんだ…とか
など、お金に関する幅広い知識が学べます。
お金に関して漠然とした不安を抱えているけど、何から勉強すれば良いかわからない!という方は “間違いなくFP3級を受験することをおすすめします” 。
この記事がFP3級の資格取得に向けて参考になれば幸いです。
それではー。
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